DiGi Super Long Life
通信キャリア - DiGi

 ずうっと1国で外こもりしているならともかく、私のような数か国季節巡回型(渡り鳥型)の外こもりにとっては、いかに便利なプリペイドSIMであろうとも、その番号をどうやって維持し続けるのか?が重要な問題になります。

 幸い、DiGiプリペイドSIMのトップアップ(加値)は、マレーシア国外からでも簡単に出来ます。

 加値の前に、まず残高と有効期限の確認は*126#で、これもマレーシア国外からでも簡単に出来ます。

残高と有効期限の確認は*126#
残高と有効期限の確認は*126#

 で、加値ですが、私はもちろん前記事DiGiプリペイドSIMで述べたCIMB Clicksを使っているのですが、マレーシアに銀行口座がない人でも、クレジットカード(VisaかMasters、デビットも可)をお持ちならば、このDiGi Online Prepaid Reloadページから容易に加値できます。

 さらには、クレジットカードなどが無い人であっても、マレーシアにいる間にトップアップカードを買っておけば、それを使って国外からでも国内からと全く同様に加値できます。
 残高と有効期限の確認と同様に、国際ローミングがデフォルトだからこそ、できることですね。

 有効期限の延長日数は、加値する金額によって異なり、加値した日を0日目として、10リンギなら10日目、100リンギなら120日目まで有効となります。
 それまでの有効期限にプラスされるわけではありません。例えば有効期限が10日間以上残っている人が10リンギの加値をしても、有効期限は変化しません。

 そして、これが他国のプリペイドSIMではあまり聞いたことがない大きな特徴なのですが、有効期限が切れても、それから90日間の猶予期間があるのです。
 その猶予期間内に加値をすれば、それまでの残高も復活します。
 そして、この猶予期間内は、電話もSMSも発信は出来ませんが、受信はできるのです。

 つまり、100日ごとに10リンギ加値していれば、電話番号を維持し続けることが可能なのです。

 ところが実は、番号を維持するだけならば、もっと簡単な方法があるのです。
 それが、このPrepaid Reload OptionsページにあるSuper Long Lifeです。

 Super Long Lifeとは、このPrepaid Reload Optionsページに書かれている手順で、残高から30リンギが引かれて、そして有効期限がその日から1年間に伸びるというものです。

 ところで、前記事DiGiプリペイドSIMで「DiGiのプリペイドSIMにもいくつか種類があり」と書きましたが、基本的には「DiGi Easy Prepaid」と「DiGi Best Prepaid」の2種です。
 この他にも、短期旅行者専用の使い捨てSIMみたいのが、新商品としてちょくちょく空港の売り場とかには出てきたりしますが、それは外こもりには関係ないので。

 そして、Prepaid Reload OptionsページにあるSuper Long Lifeの注意書きをご覧になればわかると思いますが、Super Long Lifeが使えるのは、「DiGi Best Prepaid」だけなのです。
 まさに、「DiGi Best Prepaid」こそ、私のような渡り鳥型外こもりのためのSIMと言えるでしょう。

 では「DiGi Easy Prepaid」のほうにはいったいどんな特典があるのかと言いますと、よく電話する相手の番号(DiGiの番号に限定)をいくつか登録して、その番号に対しては無料通話ができるというものです。
 普通に考えてマレーシア人向けサービスであり、外国人の外こもりにはあまり意味のない特典ですね。

「待てよ、100日ごとに10リンギの加値を繰り返した場合、それは通話やデータ通信などにつかえる残高になるわけだよね」
「その100日のうち90日は猶予期間だけど、その間でも電話やSMSを受けることはできるんだよね」
「そして、その加値はマレーシア国外からでも、簡単にできることなんだよね」
「それに対して、Super Long Lifeの30リンギというのは、期限を延長するだけのために取られてしまうんだよね」
「ならば、確かに多少の手間は省けるかも知れないけれど、マレーシア国外にいる時は受信だけできればそれで良い(発信する時は今いる国のSIMを使うから)という人にとっては、Super Long Lifeなんて無意味というか、損するだけなんじゃないの?

と思われた方はいないでしょうか(実は私も2,3年ほど前まで、そう勘違いしていました)。

 そうはいかないのです。
 この「100日ごとに10リンギ」という方法には、大きな落とし穴があるのです。

 「90日の猶予期間内でも、電話もSMSも受信はできる」と書きましたが、これはマレーシア国内にいる場合に限定される話なのです。
 マレーシア国外でローミング状態にあるときには、この90日の猶予期間は受信もできません。

 よーく考えてみれば、それは当たり前の話です。
 90日の猶予期間というのは、「それが過ぎたら没収するぞ」と、残高がDiGiに差し押さえられている状況です。
 したがって、料金が発生することは何も出来ないのです。

 有効期限切れ後の90日の猶予期間でも、マレーシア国内で電話もSMSも受信できるのは、それが無料だからです。
 ローミング状態では受信にも料金が発生しますので、それは猶予期間に入ると出来なくなるのです。
 しかも、そのときあなたに電話した相手の側には、「お掛けになったのは、無効な番号です」とアナウンスされます。

 したがって、「世界中のどこにいても、重要な電話やSMSを同じ番号で受ける」という目的でこのSIMを使うならば、「100日ごとに10リンギ」というのは使えない方法なのです。
 だからこそ、Super Long Lifeが使える「DiGi Best Prepaid」のほうを選ぶことに、重要な意味があるのです。

 ところで、私がこのSIMを買った頃、どうやらDiGiは「プリペイドSIMはEasyに一本化して、Bestのほうは廃止しよう」としていたらしいのです。
 どこに行ってもEasyのほうしか売っていなくて、Super Long Lifeの受付も停止されている状況でした。

 スンガイ・ワン・プラザで「DiGi Super Long Life」と言うと、みんな困った顔をして、「向こうにDiGiを専門に売っている店があるから、そっちに行け」と言われます。
 そのDiGi専門店のお兄さんも困った顔で、奥の棚からパッケージも何もないビニールに入っているだけのSIMを出してきました。
 そして、自分のスマホに入れたり、私のスマホに入れたりして、両方のスマホで何やら複雑な手順を駆使して、Super Long Lifeにしてくれました。

 マレーシアで外国人がSIMカードを購入するには、パスポートの提示が必要で、コピーを取られます。
 というより、たぶんそれすら不必要な国はタイぐらいなものでしょうね。法律がどうなっているかはともかく、事実上の話として。
 私がマレーシアでSIMを購入した時に、「パスポート」と言われなかったのは、後にも先にもこの時だけでした。
 「売るな」と言われている商品を、ナイショで売ってくれたのでしょうね。

 「Best Prepaid」の廃止は、やっぱり無理だとDiGiも思ったらしく、今ではまた普通に売られるようになりました。
 しかし再び似たような状況が来ないとも限りませんので、そういう場合はそのときの私のように「スーパー・ロング・ライフ、ワン・イヤー」と言い続ければ、店員さんが奥のほうからコッソリ出してくれると思います。

 でもその場合、あまりキチンとしている店舗では無理でしょうね。
 やっぱりスンガイ・ワン・プラザ(バンコクで言えば、マーブンクローンみたいなデパート)か、それで駄目ならLow Yat Plaza(バンコクで言えば、パンティップ・プラザみたいなデパート)あたりに行くべきでしょう。それでなんとかなると思います。

 で、このSuper Long Lifeなのですが、今、私が使っているかと言えば、使っていません。
 台湾旅行から台北に戻ってきた日を起点として、年3回、120日ごとに100リンギ加値しているのです。

 前記事DiGiプリペイドSIMで「スマホのデータ通信をONにする日とOFFにする日をはっきりわけるようにしています」と書きました。
 そして、これも前記事に書いたとおり、ONにする日はデータ通信料金として8リンギ使うことになります。
 私は年間100日ぐらいマレーシアにいますし、そのうち30数日ぐらいは「ONにする日」で、つまり年間300リンギ近くは使うからです
 やや多すぎで、もうちょっと使う日を少なくすることも出来ますが、それがSuper Long Lifeのために30リンギ払うだけの価値があるかは微妙であり、かえって面倒くさいからです。

 このブログの最初の記事KLガジェット1 - MacBook Air(前編)で「台湾旅行用PCは、このMacBook Airでも大きすぎ」と書きましたように、台湾旅行の荷物は可能な限り削りたい。
 ですから原則として、台湾旅行中だけは、このDiGiのSIMを台北に置いていくつもりなのです。これを持っていくということは、標準SIM対応機も持って行くことを意味するからです。
 CIMB銀行などから電話が来ないように、その1ヶ月以上前からは、CIMB銀行のクレジットカードを使ったりとかはしないようにして。
 120日ごとに年3回では、年間数日の猶予期間が発生しますが、それを台湾旅行期間に重ねるために、台北に戻った日を起点にしているのです。

 というわけで、現在はSuper Long Lifeを使ってはいませんが、データ通信関係の話は、今後どのような状況変化が起きるかわかりません。
 ひょっとしたら、データ通信は完全に別のSIMを使うことになり、このDiGiのSIMは通話とSMS専用になるかも知れません。
 そうなった場合にはSuper Long Lifeが絶対的に必要になりますので、やっぱりメインの電話番号用には、「Best Prepaid」を使うのが安心なのです。

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